くま川鉄道の歴史 History


 くま川鉄道は、平成元年10月1日に運行を開始しました。人吉球磨の市町村と、民間の出資による株式会社、いわゆる第三セクター方式で運営されており、利用客の8割が沿線の高校に通う通学生で、通学列車として利用されています。

 少子高齢化の影響で年々利用人員は減り続けていることから、鉄道事業の他に旅行業、観光列車の運行も行っています。

 


沿革

湯前(ゆのまえ)線の歴史 ~大正13年昭和62年~

湯前線の歴史~くま川鉄道になるまでの経緯~(開業:大正13年3月13日)

<経歴>

 湯前線は、明治42年11月21日に鹿児島線として先に開通した肥薩線(八代~人吉間、明治41年6月1日開通)から、人吉駅を分岐駅として湯前まで24.9キロの線区です(大正13年3月30日開通)鉄道敷設計画の運動が盛り上がっていた当時は、人吉~多良木間に定期便として客馬車が往来していた時代であり、将来は妻線(宮崎県、昭和59年12月1日廃止)とを結ぶ鉄道路線として計画され、大正10年4月に人吉から起工され、開通、営業を開始されました。

 開業時には、肥後西村(ひごにしのむら)、一武(いちぶ)、免田(めんだ:現在あさぎり)、多良木(たらぎ)の4駅が設けられ、その後、昭和12年4月1日に東人吉駅が開業しました。

 開通当時、湯前線は九州山脈の山々に囲まれた球磨盆地の木材を運ぶ、木材輸送を中心とした鉄道であり、最盛期には、木材を積載した貨車をつないだ貨物列車が毎日運転されていましたが、外国産木材などの需要に押され昭和55年6月1日には貨物列車運行も廃止され、開通から運行していたSLも昭和50年ディーゼル列車に代わり、その後は沿線の高校に通う高校生の足として運行を続けていました。

 しかしながら少子化の影響で通学生が減少したことから、昭和62年2月に第3次特定地方交通線として選定され、地域では湯前線特定地方交通線対策協議会にて協議され、沿線にある5高校の通学の大事な足ということで、第三セクター方式での存続が決定し、平成元年4月26日にくま川鉄道株式会社が発足、10月1日に新たな鉄道会社として運行が開始されました。


開業から現在までの歴史


年月(年号) 内   容

 平成元年(1989)10月1日

 くま川鉄道運行開始

新駅(おかどめ幸福、公立病院前、新鶴羽)
新型車輌(7両)新潟鐵工所製、内1両は宝くじ協会より(イベント車輌201号)

12月

人吉・球磨フリーきっぷ発売開始

現在は人吉・球磨のんびりきっぷという名称になっておりますが、北九州、熊本市内方面から人吉、くま川鉄道も自由に乗車できる乗車券です。

平成2年(1990)

5月11日

旅行事業開始

国内旅行2種旅行事業取得

4月21日

湯前駅隣接施設「湯前レールウィング」完成

終着駅シンボルとなる「湯前レールウィング」が完成アーチ型のシンボルタワーと、ウッドデッキの多目的広場が完成

7月

納涼ビール列車運行開始

初のビール列車16本運行

平成3年(1991)

3月3日

3.3.3幸福への切符発売

当初500枚販売予定が、4100枚販売

3月31日

城本方面跨線橋開通

人吉駅裏手への通路(跨線橋)を建設、球磨工業高校生の利便性が向上(人吉市建設)

9月27日

台風19号被害

人吉測候所始まって以来の風速を記録した台風で、被害は電柱折損、通信・信号ケーブルの損傷、並びに倒木による線路支障で、列車運休(17本)

平成4年(1992)1月

列車無線の新設

本社(人吉駅)、各車両、施設班との交信が可能となる

 

踏切の新設格上げ

免田町免田川堤防の、ふれあい道路新設に伴い、ふれあい踏切を新設(免田町)
多良木町公立病院前~多良木駅間、東踏切を4種から1種に格上げ(12月完成)

3月・4月

マンガ列車、童謡列車、絵本列車運行

3/29マンガ列車運行(湯前町主催)参加者300名
4/5童謡列車運行(人吉市市制50周年記念行事)参加人員270名

4/19~23絵本列車運行( 〃 )参加人員1日120名(延べ600名)

7月

開業初時刻改正

JR時刻改正に伴う、開業して初の時刻改正を行う。

11月

ゆのまえ漫画美術館オープン

湯前まんが美術館(那須良輔記念館)は、湯前町出身の政治漫画家故・ 那須良輔氏の偉業を保存・展示する館として、開館しました。

平成5年(1993)

3月18日

時刻改正

この時刻改正に伴い、JRより乗り入れを行なっていた「急行くまがわ号」の直通運転がなくなった

3月

東免田駅上屋改築

東免田駅の上屋を、免田町の町花であるリュウキンカをイメージした上屋に改築されました。

踏切の格上げ

錦町の下須第1踏切を、3種(警報機のみ)から1種(警報機、遮断機)に格上げし、2.5mから3.5mにした
また、多良木町の蓮華寺第2踏切を、4種から1種に格上げ

平成6年(1994)

2月

多良木~湯前間、彼岸花(曼珠沙華)球根植栽

多良木町町長以下職員により、600mにわたり鉄道沿線に彼岸花の球根を植栽されました。

平成7年(1995)

7月

法面崩落車輌転落事故発生

7/4 大雨による築堤崩壊、列車脱線事故(相良藩願成寺~川村間)

記念切符発売

7/7 7.7.7おかどめ幸福記念乗車券発売

平成8年(1996)

7月

7/3 免田川傾倒事故発生

  相良藩願成寺駅舎改築
8/8 8.8.8おかどめ幸福きっぷ発売

平成9年(1997)

肥後西村駅駅舎待合室新築、多良木駅駅舎移転新築

9/9 9.9.9スリーナイン記念乗車券発売

平成10年(1998)

免田駅舎建替え(免田駅ポッポー館駅ビル新築工事開始)

10/10 10.10.10満願成就記念きっぷ

平成11年(1999)

GW イチゴ列車運行(トロッコ列車利用)

10/1 10周年記念式典、祝賀会開催

免田町コミュニティーセンター(免田駅ビル)完成

11/11 11.11.11イレブン記念きっぷ発売

平成12年(2000)

せぐっちょカード(スタンプカード)発行
12.12.12ワンツー幸福きっぷ発売
2001.1.1ニューセンチュリーきっぷ発売

平成13年(2001)

自動券売機導入(人吉、相良藩願成寺、免田、多良木、湯前)
おかどめ幸福駅願い事コンクール開催

平成16年(2004)

3/31 JR直通運転廃止に伴い、KT301導入JRより譲渡(キハ31)

平成18年(2006)

球磨川サイクリングロード開通

平成20年(2008)

3月 駅ネーミングライツ募集
12月 球磨焼酎列車運行

平成21年(2009)

3月 自然博物館列車KUMA1・2運行開始(SL人吉運行開始)
人吉駅を人吉温泉駅、免田駅をあさぎり駅に改名
レンタサイクル事業開始

平成22年(2010)

22.-2.22良い夫婦の日幸福記念きっぷ発売

平成23年(2011)

くまモン幸福きっぷ発売開始

平成24年(2012)

ゲストハウスくまたび完成

平成25年(2013)

3/20 夏目友人帳ニャンコ先生幸福切符発売
7/1 夏目友人帳記念乗車券2012.2013発売(2種)
10月 KT301.KT201.KT202廃車

平成26年(2014)

3/8 田園シンフォニー運行開始(KT501.502.503)
3/14 観光列車田園シンフォニー運行開始
7/20 夏目友人帳記念乗車券2014発売
12/28 田園シンフォニー運行開始(KT504.505)

平成27年(2015)

1/15 KT101.102.104廃車
3/15 田園シンフォニー運行1周年記念イベント

8/8   夏目友人帳記念乗車券2015発売

平成28年(2016)

4/14-16 熊本地震発生
6/30 KT103(KUMA2),KT203(KUMA1)最終運行、車内にて南阿蘇鉄道募金
8/10 夏目友人帳記念乗車券2016発売
10/8 熊本三セク鉄道応援切符発売
10/29 ONE PIECE復興支援列車運行開始

平成29年(2017)

2/9 福来朗(ふくろう)駅長幸福行き切符発売開始

3/4 時刻改正、田園シンフォニーはぴねす♡トレイン運行開始
    観光列車運行日、土日祝のみ運行に変更

8/10 夏目友人帳記念乗車券 人吉花火大会2017 発売

10/1 くまてつまつり2017 開催

10/1 くま川鉄道開業日記念ONE DAY PASS 大人500円、小人100円

10/7-8 鉄道フェスティバル参加

10/31 おかどめ幸福駅売店店舗改装のため一時閉店